私はチョコレートが大好きで、普段からよくチョコレートをよく食べますが、チョコレートを食べ過ぎるとニキビ、吐き気、腹痛、太る、めまいといった症状が出るため体に良くないという話をよく聞くと思います。
しかし、チョコレートを食べ過ぎると本当にこれらの症状は出るのでしょうか?
以下の記事でも詳しくお話していますが、チョコレートの食べ過ぎによる体への影響について科学的根拠があるものとないものがあります。
実際に、チョコレート依存症という病気ににかかっている人も多く、アルコール依存症と同様の依存度と言われており、一日の目安摂取量を超えてチョコレートを食べ過ぎる人はかなりおります。
そのため、チョコレートの食べ過ぎによる体へ与える影響をきちんと理解しておくことで、チョコレート依存症を治すきっかけにもなりますし、依存症でなくても意識してチョコレートの食べ過ぎを防いでくれます。
この記事では、チョコレートの食べ過ぎによる体への影響と一日あたりの摂取量の目安についてお話していきます。
チョコレートの原材料とは?
チョコレートは、原料のカカオ豆が無いと作る事は出来ませんが、チョコレートは思っている以上にカカオ分が少なく、砂糖や脂質、無脂乳固形分、カフェインといったものが多く含まれています。
チョコレートを食べ過ぎて、これらの成分が過剰に摂取される事で、体に様々な影響を与えます。
チョコレートの食べ過ぎて体に与える影響とは?
太る
チョコレートに限らず食べ過ぎると太りますが、チョコレートはカロリーが非常に高い製品で、脂肪分が多く含まれているだけでなく、砂糖も多く含まれております。
砂糖はカロリーが高いのも太る理由になりますが、依存性が高いために、ついチョコレートを食べ過ぎて脂肪分を過剰摂取することで、カロリーを取りすぎてしまうため、太りやすくなります。
糖尿病、低血糖症
砂糖には依存性が高く、チョコレートを食べ過ぎると糖分の過剰摂取になるため、糖尿病やインスリンが過剰に分泌されて、低血糖が頻繁に起こる低血糖症を引き起こしやすくなります。
下痢、腹痛、吐き気
脂質や無脂乳固形分といった脂肪分が多く含まれており、脂肪分は消化するのに時間がかかるため、消化不良を起こして下痢になりやすくなります。
それに伴い、下痢によって腹痛や吐き気の原因にもなります。
また、チョコレートの苦味成分であるテオブロミンが興奮作用を引き起こし、食べ過ぎると交感神経が優位にたつため、胃腸がうまく働かなくなるのも、下痢になる理由の一つになります。
めまい
めまいの原因は、耳や脳の病気によって起こる事が多いですが、そのほかに全身性めまいといって、全身の身体的な問題が理由でめまいがおきます。
全身性めまいの原因としては、高血圧や発熱、貧血などが原因です。血圧の下がりすぎても上がりすぎでも、めまいが生じます。
そのため、チョコレートを食べ過ぎると、糖分の過剰摂取によって、血糖値が上がり血圧も急上昇します。
通常は、血糖値が上がれば血糖値を下げるためにインスリンが分泌されますが、血糖値が急上昇すると、インスリンの分泌をコントロールする事が出来ず、インスリンの過剰分泌となって血圧も急降下するため、全身性めまいにかかりやすくなります。
カフェインの過剰摂取
チョコレートに含まれているカフェインを取りすぎると、睡眠障害、頻尿、神経過敏、呼吸困難、心拍数の増大などの影響を受けます。
特に、妊婦さんの場合、カフェインを取りすぎると、胎児の方にカフェインが行き、胎児の成長に悪影響を与えるため、どうしてもチョコレートを食べたい時は、一日の摂取量の目安をきちんと守っていただけたらと思います。
チョコレートと肌荒れ、ニキビは関係ないのか?
「チョコレートを食べるとニキビができやすくなる」という噂を聞いた事があると思いますが、チョコレートとニキビには医学的に証明することができていません。
ニキビは毛穴が詰まって皮脂が溜まり、アクネ菌が増殖することによって引き起こされます。
ニキビは、糖質や脂質を多く含む食品をたくさん食べると、この皮脂の過剰分泌が起こりやすくなってしまうのです。
そのため、チョコレートも確かに糖質や脂質を多く含まれていますが、その他のお菓子や食材でもそのような物はたくさんあるため、チョコレートを食べ過ぎてニキビが出るという科学的根拠は言えないのです。
チョコレートの一日の摂取量の目安とは?
チョコレートの一日あたりの目安摂取量は、25gと言われています。
一日に摂取するべきポルフェノール量が1500mgであり、ポリフェノールはチョコレートの原料のカカオに含まれている成分です。そこからチョコレートに含まれるポリフェノール量を計算して導かれたのが25gでした。
普通の板チョコの大きさが約50gであるため、板チョコの半分くらいの量まで食べることが出来ます。
これ以上の量を、定期的に食べている人は明らかにチョコレートに食べ過ぎになるため注意が必要になります。