食の謎

チョコレートを食べ過ぎると鼻血が出るのは本当なのか?

子供の頃、チョコレートを食べ過ぎて鼻血を出した経験はありませんか?

私は今もチョコレートが大好きですが、子供の事はチョコレートを食べたらよく鼻血を出していました。

その度に、親から

「チョコレートを食べ過ぎるから鼻血が出るんよ!」

と怒られていました。

一方で、チョコレートを食べ過ぎると鼻血が出るのは迷信だという意見も多く、私も中学生くらいを境にチョコレートを食べ過ぎても鼻血が出る事は無くなりました。

子供がチョコレートを食べ過ぎると鼻血が出るのでしょうか?

この記事では、チョコレートを食べ過ぎると鼻血が出るとされている理由と、チョコレートと鼻血の因果関係についてお話していきます。

チョコレートの食べ過ぎが鼻血を誘発する科学的根拠とは

鼻の構造と鼻血が出る条件とは

鼻は呼吸をする上で大切な空気の通り道であり、綺麗な空気を体内にとりこむため、鼻の中は湿った粘膜に覆われていて、細かい血管が集中しています。

その中でも、鼻中隔と呼ばれる左右の鼻の穴から奥に進んで合流する場所は、毛細血管が集中しており、表面の粘膜も非常に薄いです。

鼻血は、毛細血管が腫れたり粘膜が傷つけられる事で出ます。

鼻血を誘発しやすい成分とは

チョコレートの食べ過ぎが鼻血を誘発するとされている成分は、「砂糖」「カフェイン」「チラミン」の3つです。

チョコレートにはたくさんの「砂糖」がふくまれており、チョコレートを食べる事で血糖値が上昇します。血糖値が上がると、調節しようとインシュリンが分泌されますが、インシュリンには血管収縮作用があるため、血圧が上昇して、鼻血を誘発しやすくなります。

「カフェイン」は眠気防止効果など刺激性物質であり、興奮させる事で血行を促進させます。

「チラミン」は片頭痛の誘発物質として有名であり、血管の拡張により鼻の中の血管が腫れ、鼻血が起こりやすくなります。

子供はもともと鼻血が出やすい体質

そもそも、チョコレートに限らず、子供の時は鼻血をたくさん出していたのに、大人になってから日常生活の中で鼻血が出たと事例は少ないと思います。

その理由は子供は鼻の粘膜が大人よりも弱くて薄いため、少しの刺激でも鼻血が出やすくなるからです。

そのため、私自身にも言えるのですが、鼻がかゆくて無意識で鼻をいじってほじってみたり、遊びやスポーツをしている時や感情が爆発している時はいつも以上に血流がよくなるため、鼻血を出していました。

一度鼻血が出ると、血管が元に戻るまで時間がかかり、その間はただでさえ鼻の粘膜が弱いのに、それ以上に鼻の粘膜が弱くなるため、鼻血が止まらないという状態もよくありました。

それだけ、子供の鼻の粘膜や毛細血管はナイーブであり、子供がチョコレートを食べて鼻血が出やすいのは、「砂糖」「カフェイン」「チラミン」の3つの成分によって、鼻の粘膜と毛細血管に大きな刺激を与えるからと言えます。

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チョコレートと鼻血の因果関係とは

チョコレートと鼻血の因果関係は、医学的にははっきりしていないとの見解が多いようです。

チョコレートの成分が鼻血を誘発しやすい成分を含んでいるのは間違いないですが、それでしたらチョコレートよりカフェインの量が多い、コーヒーやお茶を飲んでも鼻血が出やすいかといわれたら、そうとは言い切れません。

そのため、チョコレートと鼻血の因果関係は実はまだ解明されておらず、昔はチョコレートは高級品であるため、鼻血が出るというひとつの脅しで、子供のチョコレートの食べ過ぎを防いでいたとも言われています。

最後に

今のところ、チョコレートと鼻血の因果関係は、無くはないが確証出来ないという結論に至ります。

要するに、鼻の粘膜が弱くて薄い子供、もしくは慢性鼻炎や花粉症など、鼻の粘膜が弱くなっているもしくは、血管が腫れている状態の方は、刺激物の強いチョコレートを食べる量を抑えれば、鼻血が出る事は少なくなります。

大人のほとんどの方が、少々チョコレートを食べ過ぎても鼻血が出ないため、特別気にする必要はないかと思います。

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