大根は冬に旬を迎え、大根は栄養素が豊富で冬の悩みを解決してくれるスーパー食材です。
そんな中、大根をすりおろして大根おろしにして、冬に食べたい鍋のお供や天ぷらや焼き魚に添えて食べるとさっぱりと食べる事が出来ます。
一方で、大根そのものは好きでも大根おろしは辛くて苦手という方や、大根おろしの汁が料理についてベチャベチャして嫌という方も多く、邪魔者扱いをされる事もあります。
そのため、なぜ大根をおろす必要があるのかと思う方もいますが、大根おろしにした方がそのまま煮たり焼いたりして使うより、大根の効能を受ける事が出来ます。
この記事では、大根おろしの効能が冬の悩みを解決する理由についてお話していきます。
風邪予防に効果
冬は乾燥する季節であるため、風邪やインフルエンザにかかりやすいです。
大根おろしにはビタミンCが豊富に含まれており、免疫力を高めてくれます。
また、大根の辛み成分であるイソチオシアネートには、炎症を抑える効能があるため、喉が痛いときに食べると症状が緩和されます。
そのため、風邪予防に大根おろしを食べる事は効果があり、風邪を引いた時に生じる喉の痛みにも効果があるため、風邪の症状を抑える役割もあります。
二日酔いに効果
年末年始は、忘年会やクリスマス、お正月、新年会などアルコールを摂取する機会が劇的に増える時期であるため、当然、二日酔いになる可能性も高くなります。
大根おろしに含まれているアミラーゼ(消化酵素)には胃腸の調子を整える効能があり、仮に大根おろしを食べるのもしんどい時は、大根の栄養素がつまっている大根おろしの汁をそのまま飲む事で、二日酔いの改善効果が期待できます。
また、大根おろしに含まれているビタミンCは肝臓の働きを助けるため、アルコール分解を促進してくれます。
便秘解消に効果
便秘は一年中いつの時期でも起こりうる症状ですが、冬は特に便秘になりやすい時期です。
この場合も、二日酔いの状態と同じですが、食物繊維とアミラーゼ(消化酵素)が胃腸の調子を整えることにより、便秘解消にも効果が期待できます。
顔や足のむくみに効果
顔や足のむくみは、体が冷えて血行が悪くなることで出る症状です。
葉っぱに含まれているカロテンが血行を促進するため、むくみ解消に期待できますが、葉っぱに含まれているため、そのまま加熱した方が効率よくとれます。
しかし、葉っぱに近い所を大根おろしにすることで、辛み成分のイソチオシアネートは大根の先端に多く含まれているため、辛みが苦手な方でも比較的食べる事が出来ますし、他の栄養素も効率よく摂取出来るため、大根おろしで食べるのも良いかと思います。
ダイエット効果
年末年始は暴飲暴食や運動不足によって、俗に言う正月太りになりやすいです。
大根おろしに含まれるイソチオシアネートという辛味成分が、代謝をアップさせる効果があります。
また、先程もいいましたが、カロテンはむくみ防止に効果があり、豊富に含まれるビタミンやミネラルにはアンチエイジング効果が期待出来ます。
そして、消化酵素のアミラーゼはでんぷんを分解するため、特にお正月に食べ過ぎてしまうお餅にも有効です。
その他の効果
冬の悩み以外にも大根おろしの効能は次のようにたくさんあります。
・がん予防
・にきびやアトピーなどの皮膚炎に効果
・胃潰瘍や胃炎に効果
・動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞の予防
大根おろしが良い理由とは?
大根に含まれている、ビタミンCや辛味成分のイソチオシアネート、消化酵素のアミラーゼは熱に大変弱い栄養素です。
そのため、大根は生で食べる方がよいのですが、大根おろしにすることで大根の繊維から辛み成分のイソチオシアネートが出やすくなるだけでなく、大根を生で食べるのは大根サラダぐらいしかレパートリーがないため、大根おろしにすれば、添え物として色々な料理に使えるため、生の大根をたくさん摂取する事が出来ます。
しかし、熱に弱いため、温かい料理に添える時は極力近づけないようにするのと、みぞれ鍋にする時は大根おろしは最後に火を止めた状態で入れるなどの工夫は必要になってきます。
また、アミラーゼなどの酵素は、大根をすりおろすと酸素に触れて分解されやすいため、食べる直前にすりおろした方が良いです。
まとめ
大根おろしには冬の代表的な悩みを解決するだけでなく、それ以外にもがん予防など現代人が気になる問題の解決にもつながるなど、素晴らしい効能をたくさん持っています。
辛みが苦手な方は、辛み成分が少ない葉に近い部分を食べてみる、汁がべちゃついて嫌な方は大根おろしの汁を絞るだけでも(栄養素的にあまりして欲しくはありませんが)、違ってくると思います。
大根おろしは脇役ですが、大根おろしの効能に注目してもっと積極的に摂取してこの冬を乗り切りましょう。