二日酔いになると、頭がズキズキして気分が悪くなる事があります。
頭痛は吐き気と同じくらいしんどく、日常生活にも影響を与えるため、出来るだけ早く治したいものです。
この記事では、二日酔いの頭痛の治し方についてお話したいと思います。
二日酔いで頭痛が起こる理由とは
二日酔いによる頭痛が起こる理由はひとつだけなく、様々な要素が重なっておこります。
ここで、二日酔い時におこる頭痛の原因をいくつか紹介します。
血管拡張よる頭痛
アルコールを摂取すると、血液中のアルコールによって血管が拡張されます。
もともと、アルコールは体にとって毒であるため、一刻も早く外に排出しなければいけません。そのひとつの手段として血管を拡張させる事ですが、血管を拡張させるという事は、拡張した分だけ神経を押さえつける形になるため頭痛を感じやすくなってしまいます。
お酒が強い人は、アルコールをアセトアルデヒドに分解する酵素が多く、アセトアルデヒドを無害の酢酸に分解する酵素も多くいため、すぐに体外に排出され、血液中にアルコールがとどまる事がほとんど無いため、頭痛を全くひき起こしません。
逆にお酒に弱い人は、アルコール分解酵素とアセトアルデヒド分解酵素の量が少ないため、すぐに体内にアルコールが溜り、頭痛が長時間引き起こされてしまいます。
脱水症状による頭痛
アルコールの利尿作用による脱水症状により、脳脊髄液(のうせきずい)中の水分も失われている状態になるため、脳周囲の神経や筋肉が刺激を受けて頭痛を引き起こします。
低血糖による頭痛
アルコールを摂取すると、アルコール分解で肝臓がフル活動しているため、糖分が不足して低血糖になると、脳が糖分を欲しいという合図を出すときに頭痛を引き起こします。
お腹が空きすぎた場合、頭がボーっとしたり、頭痛を引き起こすのも、低血糖によるものが原因にまります。
メタノールによる頭痛
お酒はビールや日本酒、焼酎のようなエタノールだけではなく、ワインやブランデーなどにはエタノールではなく、メタノールが多く含まれます。
メタノールを分解する時間はエタノールを分解するよりも長いため、体内に残りやすく、頭痛以外にも様々な二日酔いの症状があらわれやすくなります。
二日酔いの頭痛を治す方法とは
頭痛は二日酔いの症状のほとんどが関係してくるため、頭痛を治す方法は、自分自身が頭痛以外にどんな症状になっているのか把握する必要があります。
血管拡張による頭痛の治し方
二日酔い時は血管が拡張しているため、血管を収縮(通常状態に戻す)させなければいけません。
血管収縮作用はカフェインが最も有効であるが、カフェインを多く含むコーヒーや緑茶は利尿作用を引き起こすため、スポーツドリンクなどの水分を間に挟みながら交互に飲む事で効果が発揮出来ます。
脱水症状による頭痛の治し方
脱水症状による頭痛は、とにかく水分補給をしっかりとおこなってください。その中でもスポーツドリンクは体液と同じ浸透圧を持つため、頭痛を治すという目的では一番効果が高いです。
低血糖による頭痛の治し方
低血糖は、糖分が不足しているため、炭水化物や果実を摂取するのが良いです。
そのため、二日酔いの日は、ご飯に、味噌汁、おかずと最後にオレンジやりんごなどの果実を食べる、もしくは100%ジュースを飲むのが一番効果的です。
体内にアルコールが残っている時の頭痛の治し方
アルコールが体内に残っている場合は、正直に言って、アルコールが分解終わるまでまで待つしかないというのが現実です。
冒頭でも話しましたが、人によってアルコール分解能力が異なるため、治すというよりは自分自身の飲酒の限界値をきちんと把握しておく必要があると思います。
しかし、完璧とまでは言えませんが、アルコールの分解を早めてくれるグループフレーツ、卵焼き、柿、煎りごまなどを食べると多少の効果は出るかと思います。
最後に
二日酔いの頭痛を治す方法は、他にも医薬品を使って頭痛を抑えるという方法があります。
しかし、二日酔い時に頭痛と、偏頭痛などの一般的な頭痛では発生するメカニズムが違うため、自分でコンビニなどで医薬品を使用するのは避けたほうが良いです。
どうしても医薬品を使いたい方は、薬局に行って薬剤師の方とお話してから購入、使用してください。
その他、二日酔いに関する情報を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
