体の謎

痛風が起こる原因とは?痛風を予防する方法についても解説

痛風になると、足の関節に激痛が走り、大人がその痛みで全く歩けなくなるという恐ろしい自体に陥ります。

しかも、ちょっと風が吹いただけで痛みがくるので、日常生活に支障をきたすため、考えるだけで恐ろしい病気です。

痛風は、一年中いつでも誰もがかかる可能性がある病気でありながら、痛風になった事が無い人にとって、普段は全く意識していないのと、痛風に関する原因で勘違いしている人が多いのが現状です。

この記事では、痛風の原因とその対策法についてきちんと理解する事で、痛風にかかるリスクを極限に抑える事が出来ますし、痛風予備軍の人も実践すべき内容だと思います。

痛風の原因とメカニズム

多くの方は、痛風の原因と聞いて、「尿酸」と答えると思います。

しかし、痛風の原因は正確には尿酸ではなく、「尿酸の結晶」です。

人は皆、体内に一定量の尿酸があります。

これは、ヒトの遺伝子であるDNAやRNAは核酸に分類され、体内の細胞の新陳代謝によって、古い細胞が分解した時に尿酸が生成されるからです。

核酸とは、ヌクレオチド(リン酸・糖・塩基の集合体)という物質が集まって出来ており、塩基の中に皆さんご存知のプリン体とピリミジン体の2種類に分類されます。

さらに食品に含まれる核酸も同様に代謝によって、分解や合成といった化学反応を起こし、尿酸が生じます。

つまり、尿酸は、ヒトの体内に一定量存在している老廃物のことを言えます。

通常、尿酸は血液などの体液に溶けて循環し、尿の中に濾し取られて捨てられます。

しかし、人の体内では1日にできる尿酸量は約0.6gであるため、尿酸を取りすぎると、尿酸血液中の尿酸の濃度が上昇して飽和濃度を越えるため、尿酸は体内で蓄積します。

溶けなくなった尿酸はナトリウムと塩を作り結晶となり、この尿酸塩の結晶が関節の内面に沈着します。

結晶化された尿酸塩は、体の防御機構である白血球が反応して攻撃する時に、痛みを生じるため痛風となります。

実は、同じようなメカニズムにより尿酸値を高めてしまう要因のひとつに筋トレといった運動が挙げられます。

激しすぎる運動は尿酸値を上げる原因になりますが、理由は自分の体の中にある「アデノシン三リン酸」という物質が代謝されるからです。

「アデノシン三リン酸」とは運動時のエネルギー源となる物質ですが、「アデノシン三リン酸」が大量に消費されると、分解がもっと進んでプリン体となり、さらには尿酸となり、おのずと血液中の尿酸値が上がってしまいます。

これも先ほどの核酸から代謝によって尿酸の廃棄物が出るように、アデノシン三リン酸からも代謝により尿酸が生成されるからです。

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痛風の対策方法

痛風を予防するためには、血液中の尿酸値を下げることが大前提になります。

ここでは、血液中の尿酸値を下げるためにおこなうべきことをまとめました。

食事面

プリン体の過剰摂取を防ぐ

尿酸の生成のもとになるプリン体を多く含む食品を控えるのは言うまでも無いと思います。

体表的なプリン体を多く含む食品は、カツオやマグロ、タラコ、明太子、白子、カニミソ、ウニ、エビ、ズワイガニ、牡蠣、生ハム、サラミなどがあります。

もともと尿酸は、核酸の廃棄物という位置づけであるため、魚卵や魚介類系に多いのは明白です。

実は、鉄板ネタとして、痛風に対する最大の誤解として、

「ビールはプリン体が多いから控えなくては!」

があります。

確かに、ビールにはプリン体は含まれていますし、プリン体カットのビール、発泡酒も販売されていますが、実はお酒類は皆さんが思っている以上にプリン体は含まれておらず、先ほど紹介した、魚介類、魚卵に比べたら微々たるものです。

むしろ、ビールのお供にプリン体が多いため、ビールは痛風によくないというのが広がったとされています。

だからといって、ビールをがんがん飲んで良いというわけでもありませんのでご注意ください。

アルカリ性食品の摂取

尿酸はもともと水に溶けにくい物質ですが、酸性状態ですと溶解度が一番悪くなる(アルカリ性に近ければ近いほど良い)ので、尿酸値が高い方は、積極的にアルカリ性食品を摂取することを勧めます。

代表的なアルカリ性食品は、海藻類(こんぶ、わかめ、のり)、乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルト)、野菜類があります。

逆に、肉類は酸性食品であるため、出来るだけ肉の摂取は少なめにするのもポイントになります。

水分補給

痛風予防で意外と盲点になるのが水分補給だと思います。

私達は、プリン体の摂取を控える事に意識が集中しがちですが、現実問題、そこ気にしすぎて食の楽しみを奪わるのであれば、尿酸をしっかり出す事に意識した方がはるかに楽です。

そのため、1日2L以上の水を飲んで、尿をたくさん排出させる事を心がけましょう。

生活面

適度な運動(有酸素運動)

適度な運動は、痛風を予防するのに推奨されています。

しかし、痛風の原因でもお話しましたが、過度な運動は逆に尿酸値を上げる結果になるので、軽いジョギングやサイクリングにとどめておくと良いです。

私はマラソンを始めてから、足のふくらはぎや指先がつったり、痛くなる事があるので、適度な運動を心がけてください。

ストレスをかけない

統計として、痛風になる人は、仕事に対して積極的な人や、努力を惜しまないタイプが多いというデータがあります。

因果関係は分かりかねますが、痛風のもとの原因が核酸(DNA、RNA)であるため、遺伝子レベルでのお話になるのかと推測されます。

痛風に限らず、過度なストレスは体によくないので、できるだけストレスをかけないように心がけたいです。

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