気象の謎

満月と新月、月の満ち欠けを知ってお月見を楽しもう

秋と言えば、何といっても中秋の名月、お月見の時期がやってきます。

お月見は一般的に十五夜に行なわれる事が多く、十五夜は中秋の名月と言われております。

お月見と言えば、すすきや月見団子を用意して月を鑑賞するのが一般的ですが、このご時世、そこまで大掛かりにやる所は少なくなってきています。

それでも、秋は一年の中で最も空気が乾燥して澄んでおり、月がはっきりと見えるため、時間を忘れて、ゆっくりと綺麗な満月を鑑賞するのも風情があって楽しいかと思います。

もともとお月見は、平安時代から始まり、江戸時代に入ってからは、月は作物が月の満ち欠けと一緒に成長していくことから縁起がいいものと言われるようになったため、十五夜は秋の収穫を喜び感謝する祭りとして現在に至っております。

この記事では、お月見を楽しむ上で知っておきたい、満月と新月の発生のメカニズムと月の満ち欠けについてお話していきます。

月についての基礎知識

月は、地球の衛星です。衛星とは、惑星(太陽の周りを回っている天体   水金地火木土天冥海)の周りを回っている天体の事を意味します。

大きさは地球の約4分の1で、惑星のサイズに対してここまで大きな衛星を持っているのは地球だけとなります。

地球から月までの距離は結構遠く、地球からの距離は約38万キロです。

分かりやすい例で言いますと、 地球を人間の頭のサイズとすると、 月は約6m先のみかんぐらいの大きさに相当します。

月は自ら光る天体ではなく、太陽の光を反射して輝いて、普段の生活で月を見る事が出来ます。

新月とは

月が昼も夜も1日見えない状態の時を新月と言います。

太陽、月、地球の順に一直線に並んでいる状態の時に、地球からの視点で月と太陽が重なっているため、月を見る事が出来ません。

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満月とは

地球を間にはさみ、太陽、地球、月が一直線に並んだ状態で見える月を満月と言います。

地球から見て、月と太陽が正反対の方向にあるため、輝いている面が地球を向くため、丸い月を見る事が出来ます。

月の満ち欠けと太陽と月の位置関係について

月は、常に新月→上弦→満月→下弦→新月と、形が日々変化しており、このサイクルは約30日単位で回るため、新月から満月になり、再び新月になるまでがずばり1ヶ月となります。

つまり、新月や満月、半月(上弦、下弦)は太陽と月の位置関係により、月の輝く面が変わり、見え方が変わります。

黄色い部分が、太陽の光に反射して、私たちが見る事が出来る月の形になります。

十五夜、中秋の名月=満月ではない事実

お月見をする際に、十五夜や中秋の名月という言葉を良く聞くかと思いますが、十五夜や中秋の名月は、満月の時と勘違いしている方が大変多いです。

まず、十五夜と中秋の名月の違いについて説明します。

十五夜とは、新月の時を0日として、15日経った夜の日の事を言います。

中秋の名月とは、旧暦8月15日の秋の十五夜の1日だけの事を言います。

つまり、十五夜は毎月15日の夜、中秋の名月は旧暦8月(現在の9月)の十五夜の事を言います。

次に、十五夜、中秋の名月=満月ではない事実のお話ですが、先ほどの月の満ち欠けでもお話しましたが、新月から満月を経て再び新月になるまでが約30日であるので、15日の段階ではほぼ満月に近いです。

しかし、月の公転軌道は楕円であるため、月の公転が毎回同じ日、時間になる事はありません。そのため、1~2日ほどズレが生じるため、必ず15日が満月になるとは限らないのです。

また、カレンダーも1ヶ月が30日の時もあれば、31日の時もありますし、2月は28日、29日の時もあるため、条件によってはかなりずれる事もあります。

実際に、月齢カレンダーや満月カレンダーで検索しますと、月のカレンダーで月の形の予報を見る事ができますので、そこで、満月の日を調べて見ると良いと思います。

まとめ

・月は太陽の光に反射して、反射した面が私たちが見る事が出来る月の形である

・新月→満月→新月のサイクルは約30日である。

・十五夜は毎月15日、中秋の名月は旧暦8月(現在の9月)の十五夜のことである。

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