冬のお風呂と言えば、冬至の日に柚子風呂をして楽しむ習慣が昔からありますが、柚子と同じ柑橘類であるみかんも、みかん風呂として楽しむ事が出来ます。
みかんは冬に消費する量が一番多く、食べた後に余ったみかんの皮をお風呂に入れると、柚子風呂と同じような効果、効用を得る事が出来ます。
柚子風呂に関する記事は以下を参考にしてください。
この記事では、みかんの皮をお風呂にいれるべき理由と効果についてお話したいと思います。
みかんの皮に含まれている成分について
みかんの皮にはリモネンという成分が含まれており、リモネンがお風呂にとって様々な効果を産みだしてくれます。
もちろん、リモネン以外にも、ビタミンCやクエン酸も含まれています。
みかんの皮がお風呂にいれるべき理由と効果とは
保温効果が抜群
リモネンは、新陳代謝を活発にする効果があるため、保温効果があり体を温めてくれます。
また、保温効果があるためお風呂のお湯も冷めにくいため、冬の寒い時期のお風呂に入るうえで、大変ありがたい存在です。
抗菌作用による風邪予防
リモネンには、抗菌作用があります。
そのため、風邪予防やインフルエンザ対策、ウィルスや細菌による感染症にも効果があります。
免疫力を高めてがんの予防にも期待
リモネンには、免疫細胞の働きを整える事によって、免疫力を高めることが分かっています。
この働きによって、ガン細胞の遺伝子の働きを抑制するとされているため、抗がん剤の成分にもリモネンが使われているようです。
まだ、研究段階であるため、100%の確証はありませんが、リモネンはガンの転移や再発の予防、ガン治療にも効果が期待されています。
頭皮の育毛環境を整える
男性も女性も頭皮の問題はナイーブであるため、お風呂に入って髪の毛を洗うにしても、かなり慎重になる人は多いと思います。
そういう悩みもリモネンがとても役に立ちます。
リモネンには、抜け毛の原因となる悪玉酵素の働きを抑制する働きがあります。
また、頭皮に詰まった油や汚れを取り除き、フケ、痒みを抑えて髪にツヤを与える働きもあります。
このように、リモネンは頭皮の育毛環境を整えてくれます。
美肌効果
みかんの皮には、リモネン以外にもビタミンCやクエン酸が含まれているため、肌をきれいにするだけでなく、肌をすべすべにしてくれる効果があります。ニキビ、シミ、シワ対策にも効果があります。
その中でも、ビタミンCは水溶性ビタミンであるため、水に非常に溶けやすいです。そのため、お風呂でみかんの皮を浮かべると、ビタミンCがお湯に抽出されやすく、科学的にみても、肌から直接ビタミンCの恩恵を受けやすくなります。
リラックス効果
リモネンには、柑橘類特有のさわやかな香りがするため、アロマオイルにも使われています。
そのため、心身をリラックスさせ、やすらぎをもたらせてくれる効果があると言われています。
実際に、柑橘類の香りの成分が体内に吸収されると、脳内でリラックス時に出現するα波が出るため、リラックス効果があります。
お風呂は温まるだけでなく、一日の疲れをとってリラックスする時間であるため、リラックス効果があることは嬉しいと思います。
実際のみかん風呂の作り方
みかん風呂をする際に、生のみかんの皮をそのまま入れるよりも、一度乾燥させたものを使うようにした方が良いです。
その理由は、みかんの皮に含まれているソラニンという成分にあります。
ソラニンは、紫外線を吸収し色素沈着を起こすため、肌トラブルの原因になります。
このソラニンを入浴中に直接肌に触れる事で、日光に当たるタイミングでシミになっていきます。
そこで、みかんの皮を乾燥させることでソラニンの悪影響を軽減させる事が出来るため、出来るだけ乾燥させる必要がありあます。
また、リモネン自体が刺激性が強い成分(みかんの皮から出た汁が目に入ると痛い)であるため、みかん風呂に入る事で、肌が弱い人はその刺激に耐え切れずピリピリと感じてしまいます。
これも乾燥して使う事で多少ピリピリ感を抑える事が出来ます。
まとめ
リモネンには、保温効果、風邪予防、インフルエンザ予防など冬の寒さ対策、風邪対策を考えても、冬にみかんを食べて、お風呂に入れる事は理にかなっていますし、効果の部分がかなり大きいため、実践するべきだと思います。
また、冬は気分が落ち込みやすいため、リラックス効果があるのも嬉しいですし、女性の美肌や男性の頭皮の悩みの解決を手助けしてくれる優秀な成分です。
是非、この冬はみかんを食べて余った皮をお風呂に浮かべて、みかん風呂を楽しんで冬を乗り切ってみてはいかがでしょうか?