食の謎

どんぐりは食べられる!どんぐりの食べ方と調理方法について解説

秋になりますと、公園や山道を歩いている時に、どんぐりを見つける機会が多くなります。

私が子供の時はどんぐりを拾っては家によく持ち帰ったり、どんぐりで遊んでいた記憶がありますが、実はあまり知られていませんが、どんぐりは食用としても様々な料理に使われています。

この間、とある韓国料理屋に行った時に、冷麺を食べたいと思いメニューを見ますと、どんぐり麺を使用した冷麺がありましたので、気になって食べてみました。味は少し苦味がありましたが、コシが強くて美味しかったです。

どんぐり麺以外でも、韓国ではどんぐりを粉末状にしたどんぐり粉を使用した料理が数多くあり、どんぐりを食用としてよく利用されています。

この記事では、どんぐりの食べ方とどんぐり料理について詳しくお話していきます。そして、まだどんぐり料理を食べたことがない方は、是非一度どんぐり料理を堪能してみてはいかがでしょうか?

どんぐりの食べ方とは

どんぐりは種類に関わらず基本的に食べる事は出来ます。

しかし、どんぐりにはタンニンやサポニンといったアクの強いものが多いため、そのままでは渋くてとてもじゃないですが食べる事が出来ません。

そのため、まずはアク抜きをする事から始まります。

アク抜きのやり方ですが、アクの主成分であるタンニンは水に溶けやすい性質を持っているため、どんぐりの皮を剥いて、実を水で超時間漬けるだけでアクを除去する事が出来ます。火にかけて沸騰させるとよりタンニンが水に溶け出しアクがより除去出来ます。

次に、アクを除去したどんぐりの実は、粉末状にしたどんぐり粉の状態で調理される事がほとんどです。そのため、アクを除去したどんぐりの実をすり鉢などで粉々になるまですり潰します。

どんぐりの実をそのまま調理に利用しても良いのですが、その場合は、アクが少ないどんぐり(マテバシイ、スタジイ)でするのが良いですが、基本的には炒ってそのまま食べるのが一番だと思います。

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どんぐりを使用した料理を紹介

実際にどんぐりを使用した料理をいくつか紹介していきたいと思います。ただし、この記事はあくまでもどんぐりの食べ方と利用されている料理を紹介する記事であるため、詳しいレシピ等は載せていないのでそこはご了承ください・

トトリムク

トトリムクとは、韓国では昔からよく食べられている伝統食品です。トトリはどんぐりを指し、ムクは澱粉を固めたゼリー状の食品という意味があります。

また、トトリムクを食べるときは、野菜と和えたり、醤油・ごま油・ニンジン・タマネギ・唐辛子などを混ぜたものをかけて食すことが多いです。

縄文クッキー(どんぐりクッキー、どんぐりハンバーグ)

縄文クッキーは、縄文時代の食事を再現したものであり、縄文時代の遺跡からクッキーのかけらが発掘されたことから、この時代からどんぐりを用いたクッキーが作られるようになったと言われています。

当時は100%どんぐり粉を使っていたと思いますが、現在で縄文クッキーを作る場合、どんぐり粉にそば粉や山芋、レンコンなどをつなぎとして入れて作られる場合がほとんどです。

ハンバーグも基本的にクッキーと似たような製法で作ることが出来ます。クッキーは甘いので砂糖やはちみつを生地に入れて、ハンバーグは塩や青葉などで味付けして焼きます。

どんぐりコーヒー

普通のコーヒーは、コーヒー豆を挽いてお湯を注いで作りますが、どんぐりコーヒーはコーヒー豆がどんぐりの実に変わっただけです。

作り方は、皮を剥いてカットしたどんぐりの実を、アクを抜き、天日干しにします。天日干ししたどんぐりの実をフライパンで炒って、後は普通のコーヒーと同じようにドリップします。

どんぐりを食べるメリットとは

普段から意識してどんぐりを食べる事はほとんど無いと思いますが、実はどんぐりは、栄養価に富んでいる食材であるのです。

JA長野によりますと、どんぐりの栄養素の分布は、68%が炭水化物、18%が脂肪、6%がタンパク質で、アミノ酸やビタミンA、Cを多く含むそうです。

また、どんぐりに含まれています『アコニック酸』という成分は、体内に蓄積された重金属などの有害物質の浄化・排出を促すデトックス効果があると言われています。

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