生物の謎

スズメバチを退治するための行動とは?巣を駆除する方法も解説

スズメバチは、外を歩いて遭遇するだけでなく、家の隙間に巣を作る事も多いため、外に出ないから安心という事はございません。

そのため、いくらスズメバチと遭遇しないような知識を身につけたとしても、思いもがけずスズメバチと遭遇する事も多々あります。

スズメバチの特性や生態を知る事は、遭遇させないための予防だけでなく、いざ遭遇した時の対応にも活かす事が出来ます。

この記事では、スズメバチの退治方法と巣の駆除方法をスズメバチの特性と生態も交えてお話していきたいと思います。

スズメバチの退治方法

スズメバチは、市販の殺虫剤を噴射すれば、退治する事は出来ます。

しかし、スズメバチは時期および蜂の巣の状況、環境により対処方法は変わってきますので、以下の条件下におけるスズメバチの退治方法についてお話していきます。

家の敷地内にスズメバチの巣を見つけた場合

3月~5月

この時期は、冬眠から目覚めた女王蜂が、一匹で巣の準備に取り掛かるため、女王蜂を駆除もしくは捕獲さえすれば、巣ができていてもそこまで恐れる必要はありません。

女王蜂を捕獲する方法として、ペットボトルを使って中にお手製樹液(誘発剤)を入れてトラップを仕掛けて、花の蜜のにおいや樹液と勘違いして女王蜂がトラップに近づいて獲る方法です。

6月~7月

女王蜂は、巣の中で産卵に集中し、働き鉢がどんどん産まれてきますので、3月~5月に比べたら蜂の数や巣の規模が大きくなっているため、危険性は増します。

8月~10月(繁殖期:最も危険)

女王蜂から生まれた働き蜂やオスの蜂が繁殖期に入り、巣の規模もかなり大きくなり、ハチは攻撃性が高まっているので、巣を駆除しようとした際の刺激に対して、敵とみなされ襲い掛かってくる事があります。

ここで、いくら殺虫剤をかけても効くまでの間に刺されてしまっては元も子もありません。

そのため、この時期は必ず市役所またはハチ駆除業者に連絡してお願いしてもらうのが最善の方法だと思います。

また、いくら数が少ない3月~5月の時期であっても、スズメバチの特性として、一匹でもかなりの攻撃性をもっており、毒性が大変高いため、出来る限り市役所またはハチ駆除業者に連絡して駆除してもらうのが一番最善な方法だと思います。

家の中にスズメバチが入ってきた場合

家の敷地内にスズメバチの巣が無い場合でも、近所に出来たスズメバチの巣からやってきた場合や、庭に咲いている花に近づいた時は、思いもがけずスズメバチが自分の部屋に侵入してくる事は十分考えられます。

もし、家の中にスズメバチが侵入してきた場合、窓を開けて電気を消して、出来るだけ暗い状況にしてから別の部屋に移動するのが良いです。

なぜなら、スズメバチは明るい方向に向かう特性があるため、部屋を暗くするとスズメバチは自然とその場から離れるからです。

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スズメバチの捕獲の仕方

スズメバチを捕獲するには、誘発剤をペットボトルに仕掛けてトラップに引っ掛けさせる方法があります。

スズメバチの誘発剤による捕獲する方法は、主にスズメバチの巣が完成する前、もしくは巣が出来ても女王蜂のみの時が一番有効だと思います。

誘発剤の調製について

スズメバチの誘発剤の調製は、微生物による発酵作用によるものがもっとも多く、主にお酒、酢、砂糖、柑橘系を使って、樹液に近いにおいを発生させます。

スズメバチの成虫は樹液を主な栄養分として生きているため、樹液の誘発剤のにおいに騙されてしまいます。

その成功例(実績済)を下に示します。

清酒:酢:砂糖=1800ml:250ml:500gの割合で混合
清酒:酢:砂糖=2:1:1の割合で混合
清酒:酢:砂糖=180ml:60ml:75gの割合で混合
焼酎:オレンジジュース=1:1で混合

実は、誘発剤を使う場所、環境、条件や誘発剤に使うお酒や柑橘系、割合によって誘発剤の効果が変わるという研究結果が出ており、実際の所、一番効果がある方法はまだ分かっておりません。

自分オリジナルの誘発剤を開発してみるのも面白いと思います。

トラップの作り方

2Lのペットボトルを用意して、ペットボトルの真ん中より上側にHの切り込みを入れ、Hの上側と下側をそれぞれ、手前に引き、それぞれが下45度の方向になるようにします。

ペットボトルの中に200~300mlの誘発剤を入れて、庭の木や樹木に吊り下げます。

スズメバチの巣の駆除方法

ここでは、状況によりスズメバチの巣を自分で駆除しなければいけない時の方法についてお話していきます。

服装

完全防備の服装を準備して行う事が必要です。

巣の駆除を行う際の服装については、ハチ駆除専用の防護服や、雨合羽が最も良いです

さらに、帽子や手袋も着用して、首筋や手足首など肌の露出を極力少なくする事も大事です。

スズメバチは黒、赤、黄色などの色はスズメバチを刺激する色なので、刺されてしまう可能性が高くなり危険です。そのため、白色の服にするのが最も安全に作業する事が出来ます。

時間帯

スズメバチの巣の駆除の作業は夕方~夜間に行います。

暗い時間帯なので懐中電灯などの照明を使用する事になるかと思いますが、その際、懐中電灯がハチを刺激してしまう事があります。これは、先程もお話しましたが、蜂は明るい方向へ行く特性があるからです。

このとき、スズメバチの刺激してしまう事を防ぐために、懐中電灯にはあらかじめ赤いセロハンを貼ってから照明を使います。

蜂の巣の駆除の3ステップ

実際に駆除を行う際の作業は、次の3ステップでおこなう事を推奨しております。

・まず離れた位置からスズメバチの巣全体に対して殺虫剤を噴射

・巣の中からハチが出てきてもその間も噴霧を止めず、巣に向けて殺虫剤を噴射

・1分ほど殺虫剤を吹き付け続けた後、巣の中で蜂が動く音がしなくなれば、巣の撤去

巣を撤去する際に生き残っているハチが居ると危険なので、直接巣に触れてゴミ袋に入れるのではなく、長い棒など巣を叩き、ゴミ袋の中に落として入れるのが良いです。あとはゴミ袋の口をしっかりと結べば巣の駆除は完了となります。

まとめ

スズメバチの退治および巣の駆除をする際は、スズメバチの生態についてしっかりと理解した上で行なうようにしてください。

一歩間違えれば大怪我、最悪の場合死に至るケースもございますので、特に蜂の巣があまりにも巨大化した場合は、無理せず市役所もしくは業者に連絡するようにしてください。

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