食の謎

餅にカビが生えても食べられる方法はあるのか?

一年の中で一番お餅を食べる時期は、ほとんどの人がお正月だと思います。

そのため、年末年始にお餅を買ったものの、お餅は1個でもお腹が膨れるため、あまり多くの量が食べられず余らせる事は結講あります。

ただでさえ、お餅が余ってげんなりしている所に、近所からや親戚の家に遊びに行った時に、お餅のおすそ分けに合って、余計にお餅が増える事もよくあります。

そのため、お正月が終わってもしばらくの間は大量のお餅を冷蔵庫で保存しますが、いざ食べようとして保存していたお餅を取り出すと、大小問わずカビが生えていた経験は誰しもあると思います。

普通にカビが生えたお餅は捨てるのが一番良いのですが、ほんの少しだけのカビなら取り除いて食べれば、勿体無い事をしなくて済むと考えている人は結講多いです。

しかし、本当にそのような状態でお餅を食べても大丈夫なのか疑問に思っている方は多いと思いますので、この記事では、お餅に生えたカビの毒性と、カビが生えたお餅は取り除いても安心して食べる事は出来るのかどうかお話していきます。

カビとは

カビと聞くと悪いイメージしか思い浮かびませんが、私たちの生活に恩恵をもたらすカビと有害のカビの2つに分類されます。

恩恵をもたらすカビは、チーズやワイン、醤油、みそ、などの発酵食品や発酵飲料にように、発酵を促して食品、飲料を産みだす菌があります。

一方で、有害とされているカビは、発酵を促すカビ以外すべてと考えていただいて問題ございません。有害なカビを誤って体内に取り入れてしまいますと、発がん性やアレルギー疾患、下痢、嘔吐の症状が出る可能性が高くなります。

お餅のカビに毒性はあるのか

カビは恩恵をもたらすカビと有害をもたらすカビがありますが、お餅に生えたカビは正確に「○○カビ」と判断する事は出来ません。

お餅に生えたカビは、複数のカビが混合しており、専門家でも判断が難しいとされているため、お餅のカビに毒性があるのかと言われたら、あると思っていた方が良いです。

いくら有毒でも、お餅を保管する前の状態、お餅の保管状況、冷蔵庫の状態によって生えてくるカビは異なるため、誤って食べても軽症で住む場合もあれば重症、がん発生リスクなど大きな病気になる事も十分に考えられます。

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お餅のカビを取り除いて食べるのは大丈夫なのか?

お餅にカビが生えていてもほくろぐらいの大きさぐらいであれば、その部分だけ取り除いて食べる方は多いと思いますが、正直に申し上げますとこの方法は推奨する事は出来ません。

その理由として、お餅以外にも当てはまりますが、食品にカビが生えるのは食品中に含まれる養分や水分がカビの繁殖を促し、表面だけカビが生えているようで、食品の中心部からカビが生え始めて、最終的に表面に白、青、赤、黒などのコロニー(菌の集合体)が出来ているからです。

つまり、カビが生え始めた場所を特定しない限り、コロニーが見えないだけで他にもカビが繁殖している可能性があります。

加熱調理したらカビは死滅するのか

カビが生えた部分を取り除けば食べられるという考えが広がっている原因のひとつに、カビを取り除いて多少残ったとしても、焼いたり煮たりする間にカビは死滅するから大丈夫という考えがあると思います。

結論から言えば、カビは熱に大変弱く50℃くらいの温度で簡単に死滅します。

つまり、加熱調理段階でカビは死滅します。

しかし、カビは死滅しても、もし毒性をもつカビだった場合、すでにお餅の中にカビ毒が繁栄している事になります。

実は、カビ毒は200℃1時間の加熱条件でも残るため、結局はカビによる影響を受けざるをえないくなります。

カビはお風呂や台所掃除の知識で熱湯をかけると簡単に除去出来るため、加熱処理すれば大丈夫と勘違いしやすいですが、カビ毒は残るという事をしっかりと認識しておかなければいけません。

まとめ

カビが生えたお餅は、間違って食べてしまっても、すぐに体調が悪くなるとは限りませんが、長年の蓄積によって大きな病気になる可能性があるため、もったいないですがカビが少しでも生えたお餅は処分するのが一番です。

カビを除去しても、見に見えない所でカビが繁殖している可能性が高く、加熱調理しても、カビは死滅してもカビ毒が残るため、カビが生えたお餅は危険が高いという事を強く意識する必要があります。

それ以前に、カビを生えさせないようにするのは言うまでもありません。

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