冬になりますと、しっかり寝ていても、ふとした時に眠くなる事はあるかと思います。
家でくつろいでいる時は構わないと思いますが、冬は受験シーズンや会社での年末業務など一年で最も忙しくなるなり、仕事中や勉強中に眠くなるのはあまりいい状況ではありません。
そのため、眠気覚ましにコーヒーを飲んだり、ガムを噛んだりと色々と対策をしている方も多いと思いますが、それでも眠くなる事は多いかと思います。
この記事では、冬に眠くなりやすい原因と対策法についてお話していきたいと思います。
冬に眠くなる2つの原因
冬に眠くなる原因に、副交感神経の働きと冬季うつの2つがあります。
副交感神経はリラックス状態になると活発するため、これが働くと眠くなります。一方、冬季うつは冬に多く見られるうつ病の一種で、睡眠時間が長くなる傾向があります。
副交感神経優位で眠くなるから
人間には体の外からの刺激に対して反応する交感神経と副交感神経があります。
交感神経は緊張したときや体の活動が活発な時に優位になり、副交感神経はリラクッス状態の時に優位になります。
寒くなると体温を上げようと体に活動が活発になるため、交感神経の方が優位に働きます。しかし、冬は暖房の効いた暖かい部屋にいることが多いため、交感神経よりも副交感神経が活発に働きます。
その結果、リラックス効果により眠くなりやすいという事になります。
冬季うつ病で眠くなるから
冬は、四季の中で一番日照時間が短くなります。
人間は、太陽の光を浴びることで、セロトニンといわれるホルモンの分泌を増やします。
セロトニンは幸せホルモンと呼ばれ、心身の安定や心の安らぎに影響を与えます。
そのため、日照時間が短い冬はセロトニンの分泌量が減少するため、精神面が不安定になりやすく気持ちも暗くなり、冬季うつ病になりやすいのです。
一般的に言われるうつ病は眠れない事が多いですが、冬季うつ病は、慢性的な睡眠不足を抱え、どれだけ寝ても寝足りない状況になり、いつでも眠くなるというのが大きな特徴になります。
また、甘いものや炭水化物ばかりを欲しがる傾向があります。
そのため、カロリーの高いものを食べてゴロゴロして寝るため体重が太りやすく、正月太りも同じメカニズムであると言えます。
しかし、このまま放置しておくと日常生活に支障をきたしてしまうため、しっかりとした眠気対策を取る必要があります。
冬の眠気の対策
冬の強烈な眠気対策は、部屋の換気と身体を動かす事が一番効果があります。
部屋の換気と身体を動かす事は、いずれも交感神経を高めてくれるだけでなく簡単に出来るためお勧めです。
それでも効果があまり感じられない方は、眠気覚ましにフリスクなどを食べてもいいかもしれません。
これだけやっても眠たい場合は、一度病院で冬季うつ病の可能性が高いため、受診する事をお勧めします。